【SNS】社員アカウントの重要性
世界的に有名な企業で、社員のSNS活用を成功させている事例ですね。いくつかメジャーな企業名と共にその取り組みをご紹介します。
世界の企業事例：社員アカウントも成長させるSNS活用
グローバル企業では、従業員数を活かした大規模なエンプロイーアンバサダープログラムを展開している事例が多く見られます。
事例１：Salesforce
Salesforceは、エンプロイーアドボカシー（従業員推奨）に非常に力を入れている企業として知られています。同社は、"Social Media Mavericks" と呼ばれるプログラムを通じて、従業員が個人のSNSアカウントで会社の製品、文化、イベントについて積極的に発信することを奨励しています。
従業員は、Salesforceが提供するツールやリソースを活用し、自身の専門知識や経験に基づいたコンテンツを作成・共有します。これにより、Salesforceは信頼性の高い情報を大規模に拡散できるだけでなく、採用ブランディングや顧客とのエンゲージメント強化にも繋げています。優秀なソーシャルメディア活用を行う従業員は社内で表彰されることもあり、社員自身のブランド力向上と会社の露出増加を両立させています。
事例２：Adobe
Adobeもまた、従業員がSNS上でブランドの「顔」となることを推進しています。特に、Adobeのクリエイティブツールを使っている社員自身が、その活用法や自身の作品をSNSで共有するケースが多く見られます。
Adobeは社員向けにSNSガイドラインを提供したり、発信をサポートするツールやトレーニングを提供したりしています。社員が自身のクリエイティビティや専門性を発揮しながらAdobe製品について語ることで、製品の魅力や多様な使い方をauthenticallyに伝えることに成功しています。社員のフォロワーが増えることは、Adobeのリーチ拡大に直結しています。
事例３：Dell Technologies
Dell Technologiesは、大規模なソーシャルメディアトレーニングプログラムを社員に提供していることで有名です。このプログラムを通じて、社員はソーシャルメディアの適切な利用方法、ブランドメッセージの発信方法、オンラインでのエンゲージメント構築について学びます。
Dellは、特に営業担当者や技術担当者がLinkedInやTwitterなどのプラットフォームで積極的に情報発信することを奨励しており、これがリードジェネレーションや顧客との関係構築に貢献しています。社員が自身のプロフェッショナルなネットワークを広げ、影響力を持つことは、Dellのビジネス機会創出に繋がっています。
これらのグローバル企業の事例から分かるように、社員アカウントの成長を企業のSNS戦略に取り入れることは、単なる情報発信の強化にとどまらず、ブランディング、採用、リードジェネレーション、顧客エンゲージメントといった多岐にわたる成果に貢献する強力な手段となっています。成功の鍵は、企業が社員を信頼し、適切なサポートとリソースを提供すること、そして社員自身が発信することに価値を見いだせるような仕組みを構築することにあると言えるでしょう。